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ミラーレス一眼 FUJIFILM Xシリーズで把握しておいたほうがよい設定

他のカメラは使ったことあるけどFUJIFILMのXは初めてだという人向けです
X-H1以降が対象です
素人だし、そんな大したことは書いてないです
間違っていたら教えてほしいです

ダイナミックレンジの設定

ダイナミックレンジとは光の最も暗い場所と最も明るい場所を捉えることのできる範囲(レンジ)の能力値です
これが広ければ階調が増え、黒潰れや白飛びを抑えることができます
グラデーションがトーン飛びしづらいと言った方がわかりやすいかも
影くっきり!というより柔らかく滑らかというイメージで良いです
たとえば柔らかくかわいらしい雰囲気の顔を撮るときや写真を全体的にふんわりさせたいときに有効です
編集前提ならダイナミックレンジは広いほうが有利です
パキッとさせたいなら、あとで編集でトーンカーブをいじるなどすればよいからです(とは言え階調をびろーんと引き伸ばすわけだから最初からパキッとするよう設定するに越したことはないとは思います。多分)

画質設定からダイナミックレンジ(DR)を選択してAUTO・DR100・DR200・DR400の4種類から選択します
数字が大きいほうがダイナミックレンジが広いです
ただしDR400はISO640以上に設定されていないと選べません
ISO640未満だと自動的にDR200→100というように落とされます
内部的には増感してダイナミックレンジを稼いでいるわけだから、ISOを上げないといけないのは仕方ないです
ISO上げたくないなら物理的に光がよく入るフルサイズか中判センサー買いましょうということになります

外でF1.4とかで撮る際、ISO640だと明る過ぎてシャッタースピードがオーバーしてしまうことがあります
そこはNDフィルターを使って光をわざと減らすか、仕方なしの超高速電子シャッターでどうにかします

以下DR100・200・400のサンプルです
拾えている白色の量を見比べてみてください

フィルムシミュレーション

撮って出しの機能です
いわゆるカメラ内現像です
FUJIFILMであれば、どうせなら撮って出しで楽しまなきゃ損みたいなところが正直あります

言ってしまえばカメラアプリのフィルターみたいなものですが、データ変換時に色をチューンしているため物理的にあとからRAW現像などで作れない色になります
一応RAW内に同じ名前のプロファイルは用意されてますが、ダイナミックレンジが結構狭まります
つまり素直にjpg撮って出しにするが吉

加えて撮って出し全般に言えますが少し明るめに撮るのが吉
露出補正の1くらい上げても良さそうです

おすすめフィルムシミュレーション

ASTIA



一番素直な色かも
肌が白くコントラストも付きづらく綺麗にでます
人を撮るならマジでこれです
外で撮影すると元気っぽい、夏っぽいさわやかな色が出る気はする
もはやデフォルトで使っていますし、このサイトにあげている写真の9.5割がASTIAです

ETERNA


日本のドラマ映画?の感じ
コントラストが低めなので、ここから更に彩度を落とすと儚さが出ます
冬っぽいです

クラシックネガ


青や白に黄みの緑が掛かったようになり、赤は褪せます
エモい夏みたいな写真におすすめ
緑や青が映えるので空と海と山みたいな被写体が良さそうです
コントラスト強めでまあまあトーンが飛びます
本当にフィルム写真って感じ
ちょっと前は無茶苦茶人気でしたが正直ちょっと人撮るにはひと癖あり(肌のコントラストが付きすぎるから)

カラークロームブルー

写真の青部分を濃くしてくれる機能です
なし、WEAK、STRONGから選べます
空を構図に入れたとき、見た目より薄く写ってしまったときに有効にすると良いです
空の色は結構飛ばされがちなのでWEAKは外写真でよく使います
曇りの空のときも多少どうにかなります
STRONGは空以外の青も濃くなりすぎるので余程のケースです

以下なし・WEAK・STRONGの順に並べました

トーンカーブ

今撮れるダイナミックレンジの中から、どれほどの色を白側に振るか、黒側に振るかを設定できます
トーンカーブとは言え、おおざっぱに暗い色か明るい色かをそれぞれ持ち上げたり、落としたりできる感じです
極端なことを言うと、ダイナミックレンジを400にして、トーンカーブを暗い側持ち上げ、明るい側を落とすと多くの色が中間調に寄ります
逆にダイナミックレンジ100、暗い色落とし、明るい色持ち上げという設定にすれば、明暗がかなりパッキリします
好みで変えると良いです
僕はのっぺりしてて欲しいので前者の設定で撮ることが多いです

デフォルト

コントラスト低めに調整したもの(設定ではハイライトトーン-2、シャドウトーン-2です)

↑ハイライトを落としている関係上全体的に暗めに映るので、こういう白メインのときはふつう露出補正を上げて撮ります(正確にはカメラが認識する適正より手動で明るめにして撮るということです。黒メインのときはプラマイ0でOK)

ホワイトバランス

大事過ぎる項目
白色を正しく白と定義する設定です

ブルー側にずらしてわざと全体的に冷たい印象にしたり、アンバー側にずらして温かい印象にしたりすることもできます
個人的にはデフォルトだと少し黄色に写るイメージなのでブルー側にシフトしていますが、本当に個人差かもしれません
Xシリーズでは青とアンバーとの色温度のシフトのみならず、赤と緑の横方向にもシフトさせることが可能です
つまり全体を緑っぽくも赤っぽくも調整できます
横方向はいじり過ぎ注意
オートホワイトバランスに対してずらしの調整を行うことが多いです

いつもの決まった照明下なら色温度ケルビンで覚えたほうが楽です。ケルビンでも設定できます

これは「3300Kの光源に合わせる」という意味なので、数値を下げると写真は冷たくなりますし、数値を上げると温かくなります
ちょっとひっかかりやすいポイントですね

ISO AUTO時の最低シャッタースピードと、ISO上限設定

たとえば
「スナップにいちいちISOを設定してられねー!でもなるべくISOは低いほうがいい!しかもブレたくないからシャッタースピード1/250を割りたくねー!」
というときに使うのがISO AUTOモードです
最低シャッタースピードを下回らないようにISOを自動で調整してくれます
DR400でいきたい人はベースISOを640に設定しておいて、あとはブレない最低シャッタースピードを設定して、これ以上上がってほしくないというISOを設定します
暗くなってこれ以上あがってほしくないISOを超えそうになると、シャッタースピードのほうを犠牲にし始める
そんな感じです
ほんとに便利なのでしっかり調べて設定すると良いです

どのメーカーのカメラでもありがち項目類

カラー
色の彩度です
あんまり弄るところではないような気はする

シャープネス
0を基準とした、輪郭のトキントキン度
-4とかでも全然ありです

高感度ノイズ低減
ISOを上げたときのノイズをどの程度処理するか
ノイズの粒を潰すようなイメージで、強くかけると油絵とか塗り絵っぽくなり詳細感が消えます
スマホの写真を等倍で見た感覚と近いですね
逆に最低に設定すれば詳細感は保たれますが、粒でざらざらします
今は高度なノイズ消しをPCで行えるので、低減無し派の人も全然居ます
僕はこれ最低値の派閥です

明瞭度
0を基準として、コントラストを調整します
減らすと柔らかく、増やすと硬く
-5にすると写真が夢のようにぽわんぽわんになります
処理と保存に時間が掛かるのでちょっと微妙です
CPUの問題なのでこちらではどうしようもあらず。。。

その他のよく使う機能

顔検出のON/OFF切り替え
2022くらいのカメラから検出精度は結構マシになったっぽいですね

露出補正ダイヤル
右肩のダイヤルです
基本は絞り優先(A)モードだと思うのでよく使います

よくいじる項目は以下ですので、ワンアクションで設定を出せるようにしておくと楽です
X-S系は背面液晶スワイプ、X-T系は十字ボタンに割り振ると良いです
ホワイトバランス
カラークロームブルー
フィルムシミュレーション(たまーに)

X-S10、X-S20の左肩ダイヤル(fnダイヤル)はデフォルトではフィルムシミュレーションがアサインされていますが、フィルムシミュレーションってそんなに1回の撮影のうちにやたらといじる項目でもないです。。。
感度(ISO)あたりをアサインするのが良い気がします
ISOをAUTOにするなら使わないですけど。。。しっかり撮りたいときにすぐISOにアクセスできるものはあったほうが良いです
シャッタースピードをいじる機会がないのなら、前面ダイヤルをISOに割り当てても良いかもしれませんね

Qメニューとプリセット登録(追加)

Qメニューとは、本来メニュー画面に入って設定しなければならないものに、さっとアクセスできるものです

撮影画面でQボタンを長押しするとここに置く項目を編集できます

そして各種設定したものを状況や気分に合わせて、プリセットとして登録しておけます
さらに↑の画面でC2って書いてるところに合わせてQボタン長押しすると

こういう画面が出てきます(通常のメニューからも飛べる設定ですが、一応裏技です)
これらには任意の名前をつけることができます
なんだよHEAVENLYって、中二病かな
現在の設定の状態を丸々登録して保存しておけます!!!!
しかもフィルムシミュレーションのアイコンがあるのでわかりやすいですね~

よいFUJIFILMライフを。。。

ぽんっ
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